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チワワのマーキングとハウスの関係

前回のチワワのマーキングの続きです。

いたるところにマーキングをしてしまうアレックスの飼い主さんには、トイレトレーニングの基本、「ちゃんとトイレでできたら必ず大好きな食べものを与える」ことを実行してもらうようにしました。

ハウスの中で成功したときにも食べものを与えて、外したときには絶対にすぐに掃除をしない。外に出しているときに粗相をしたら、まずアレックスを捕まえて騒がず淡々とゲージに戻し、それからゆっくりと掃除をするようにしてもらいました。

掃除が終わってもすぐにゲージから出さず、しばらく放っておくようにします。最低でも30分~1時間は入れておく必要があるかと思います。

あとは、オスとしてのテリトリーマーキングは去勢をすると減少する確率が高いのでお勧めしてみました。いずれはやろうと思いつつ、今まで延びてしまっていたということでしたので、この機会に手術することになりました。

ゲージにおとなしく入っていられるまでに2週間、それからさらにマーキングをしなくなるまでに約1ヵ月かかりましたが、それでも2年間悩んできたマーキングの問題は一カ月半で改善され、今ではまったく問題ない状態になりました。

アレックスはハウスに入っているとき、とてもリラックスしているように見えるそうです。飼い主さんも、今では八ウスでアレックスを管理してあげることの心地良さを実感して、留守中の排泄にイラつくこともなく、平和に過ごせるようになりました。

「留守中もゲージに入れるようになってから、私たちは外出のあいだ気が楽になって、帰宅したときのアレックスの様子も変わりました。初めからきちんとやっておけばよかったです」と飼い主さん。

アレックスには少々臆病なところがあったので、やはりゲージでの管理は良い手段でした。留守中にゲージに入っていれば、自分が外に出られない分、外からも誰かが入ってくることはありません。広いスペースの偵察も必要がなくなったので、安心して過ごせるようになったのでしょう。

チワワは、玄関のドアや窓の鍵が閉まっていることは理解できないので、「開いて誰かが入ってくる可能性がある」とドキドキしているかもしれないのです。このように愛犬の性質によっては、留守中に部屋を自由に行き来できることによって、かえって不安にさせている場合があるのでご注意ください。警戒心が高かったり、自信がなかったり、怖がりだったりする子は、ハウスでの留守番が向いているでしょう。

また地震の教訓として、犬をフリーにして出かけてしまうと、倒れた家具などの下敷きになる危険性があります。、丈夫なクレートに入れておたほうが安心ですので、この点からもハウスでの留守番をお勧めします。

恐怖を感じたら狭いところへ逃げ込もうとするのは、人も動物も心理は同じ。きちんとトレーニングできていれば、ハウスに入れることは決して「かわいそうなこと」ではないのです。

 

チワワのマーキング

チワワの『アレックス』の飼い主さんは、マーキングの問題で困っていました。玄関に入るとアレックスがうれしそうに出迎えてくれたのですが、真っ先に目に入っだのは、「お犬様」のトイレ。飼い主さんに理由を尋ねると、必ずそこにするのでトイレを置いたということでした。

さらにリビングに通されて目に入ったのは、柱に巻かれたペットシーツ。イスに腰かけ、カバンを床に置こうとしたら、「カバンはこちらへ」と隣のイスに置くよう勧められました。床に置くとアレックスがマーキングしてしまうそうです。「侵入者」の持ちものは、ニオイをつけられやすいのです。とくに私のカバンは犬のニオイがプンプンしているはずなので、狙われやすいはず。幸いまだ、されたことはありませんが(笑)。

飼い主さんとカウンセリングを始めると、アレックスはさっそく、私から見えるところの柱に巻かれたトイレシーツにマーキングをしました。この日は1時間くらい前におしっこしたそうなので、明らかに侵入者である私に対するアレックス王子のアピールかと思われます。

私が飼い主さんのお宅に伺って、「犬たちが私のニオイを確認し終わったと思われるころに自分のトイレに排泄する」というパターンはかなり多いです。とくに成犬のオスによく見られます。

アレックスは留守中もマーキングしまくりだそうですが、それはつまり、留守中にハウスに入れていないということですね。マーキングの改善にはまず「ハウス」が必要です。

これはなわばりに対する意識を変えることにも役立ちます。飼い主さんにハウスの有用性を説明してご理解いただき、同意が得られましたので、まずはハウスを用意してもらいました。そして、犬との正しい関係を作るベースプログラムを実施してもらうことに。ハウスは、グレートでもゲージでもOKですが、天板があって上から覗けないものがお勧めです。

マーキングの改善のためにいちばん大事なことは、なわばりを自由にウロウロできないようにすることです。自由に行動できると、なわばりを偵察する意識が高くなり、マーキングヘの意欲が上がってしまうからです。八ウスを用意してもらい、留守番をさせるときや夜寝るときには必ず入れてもらうようにし、日中も1時間くらい入れておくトレーニングをしてもらいました。静かにしていたら1時間で出してやってもかまいませんが、騒いでいたら絶対に出しません。

また、なわばりを狭めてマーキング意欲を落とすために、基本的にはハウスに入れて管理し、最初は自由に行動できる範囲をリビングルームだけにするようお願いしました。廊下、玄関は散歩に行くときなど、許可がなくては行けないようにペットドアで仕切ってもらいます。

行けなくなるということで、玄関のトイレとリビングルームの柱に巻いたアレックス用のシーツは撤収。トイレを置いたり、シーツを置いたりすると「そこでトイレをしてね!」という飼い主さんと愛犬との約束になってしまいます。置いた時点で、そこでの排泄を認め、促していることになってしまうので注意してください。

 

呼んでも来ない時のトレーニング

  • 最初の3日間は、絶対に名前を呼ばないようにしてください。用があったら、自分から愛犬のところに行ぐようにしてください。
  • 次の3日間は、1回呼んで来てくれたら、必ずおいしいおやつを与えるようにしてください。来なかったら何もせずに無視してください。
  • 7日目には、呼んだら必ず飼い主さんのもとに来るようになっているはずです。
  • できればその後も、呼んで来てくれたら何回かに1回はおやつを与えるようにしてください。おやつを与えなぐても、必ずほめるようにしてください。

「ほめる」とは、犬が喜ぶ状態にしてあげることを言います。犬がうれしそうでなければ、ほめられていないということなので、気を付けてください。高い声でテンポよく声をかけてやると「うれしいモード」になりやすいようです。

大事なのは、犬という動物が自分のところに来たらうれしい状態にすること。犬との関係が良くなれば、飼い主さんが喜んでくれることが、愛犬にとって最高のごほうびになることもあります。

しかし残念ながら、犬を飼っているすべての人が経験できることではないと思います。愛犬との良い関係を作っていくことはとても楽しいことですので、愛犬とのトレーニングはとても大事なことになります。

また、犬の困った行動にマーキングがあります。

マーキングは、叱って直るものではありません。また、「トイレのトレーニングができていない」という問題とも違います。トイレを忌れたわけでもありません。

トイレの成功率が80%以上になったら、トイレでしなぐてはならないことは理解しているはず。それ以降の失敗は「わざと」か、マーキングの疑いがあります。

あとは粗相をした場所によって見分けることができます。たとえば、廊下や玄関など、わざわざ人が通るところにする排泄はマーキングである可酳性が高いです。飼い主さんから見えるところに、犬が印を置いているのです。

テーブルの脚や冷蔵庫、キッチンの入口にするのは、食べものに対するアピールがありそうです。テレビやソファにかけるのは注目されたい場合。特定の人が座るイスや服などにするのはその人に叱られた、あるいは忙しくしていてかまってぐれない、などのチャレンジやアピールが考λられます。窓やテラス付近なら、外に対するなわばりの主張である可能性があります。

ベランダのある家でカーテンにマーキングされる場合は、かなりの確率で左右どちらかの側に偏っているのです。多くは飼い主さんのサンダルがあるほうにするようです。理由は「飼い主さんが必ず発見してくれる」、「ほかの人も出入りするかもしれない」。だったらここは自分のなわばりですよ!と印を置いておきたいのだと思います。

 

飼い主さんもトレーニングしなければならない

訓練所を飛び出した後、次の修業先をインターネットで探していた私は、犬をトレーニングする仕事ではなく、困っている飼い主さんにアドバイスするサービスをしている学校を見つけました。そこは、海外の学校でした。

日本に代理店があるようでしたので研修費を振り込み、出発しようとしている私を見て、母は「向こうに行って何もなかったらどうするの?」と心配していました。ところがどっこい、「向こうには何もない」どころか、そこにはテレビやフジオで活躍していたドックトレーナーを始めすばらしいスタッフたちがいました。彼らの指導を受けながら過ごした研修期間は、まさに「目からうろこが落ちる」毎日だったのです。

私が研修生として入ったころはちょうど忙しい時期だったようで、朝5時に迎えに来てもらい、夜10時に帰宅、なんていう日も多々ありました。それでも本当に楽しく、多くのことを学ばせてもらいました。ランチを取るヒマもない日もありましたが、ビーチに車を停めて海を見ながら手作りのサンドイッチをほおばっていると、忙しさなんて苦になりませんでした。

レッスンでは、飼い主さんのお宅へ伺い、愛犬の状態と飼い主さんとの関係を分析し、問題点を探し出します。先生のカウンセリングカはすばらしく、帰国後、私もカウンセリングの勉強をするために学校に通いました。カウンセリングをして、問題行動の原因を探し、それによって愛犬のためのプログラムを作成するのです。

あるレッスンでのこと。会社を経営しているという60代くらいの紳士が、彼に対して最初は社員に対するかのようにとても横柄に振る舞っていたのですが、カウンセリングが始まるとどんどん態度と顔つきが変わっていくのです。最後には服従した子犬のようになり、人なつこい笑顔を見せては「おもしろい!」と言いながら一生懸命メモを取っていました。

優秀な経営者は、柔軟な思考力を持っているんだと感心しました。

また、「(愛犬のチワワと)一緒に寝てはいけません」と言った途端に泣き出してしまった70代の女性や、しつけに失敗したにもかかわらず「私はインターネットでいろいろ調べたので、あなたよりしつけのこと、ましてや愛犬のチワワのことはよく知っているわ!」と言わんばかりに自分の非をなかなか認めない40代のキャリアウーマン風の女性もいました。

せっかく問題行動を改善するためのプログラムを作ったのに何も実施せず、愛犬に「おりこうになるように、やってはいけないことをこんこんと言って聞かせました」という80代のおばあさんも……。本当に興味深い、いろいろなケ-スを体験することができました。

先生のアドバイスを素直に聞き入れ、飼い主がそれまでの愛犬との接し方を変えてくれただけで、どんどん犬の行動が変わっていく様子もたくさん目の当たりにしました。本当にすばらしい驚きでした。

その学校の人が飼い主さんにアドバイスを行うときに使用する基本ルールは、私の「ベースプログラム」の基礎になっています。

日本の訓練所と海外の学校で学んだことには、明らかな違いがありました。それは、訓練所では「犬」を訓練することだけを教わったのに対し、そこでは「飼い主さん」を訓練すること、飼い主さんが愛犬を扱えるようにアドバイスすることを教わったことです。

また、訓練所では犬がしてほしくない行動をしたり、してほしい行動をしなかった場合、体罰などのマイナスの対処をするのに対し、そこでは、してほしい行動をするようにごほうびで誘導する、あるいはしてほしくない行動をごほうびで誘導して、してほしい行動に変えるというプラスの対処をすることを教わりました。

私は、飼い主さんとよく話をして、愛犬を受け入れていただいた上で問題行動の原因を見つけ、それを改善するための掖し方をお教えして飼い主さんを指導していきます。飼い主さんには、プラスの対処方法で、愛犬の理想の行動を導いていただけるようアドバイスしています。