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チワワのマーキング

チワワの『アレックス』の飼い主さんは、マーキングの問題で困っていました。玄関に入るとアレックスがうれしそうに出迎えてくれたのですが、真っ先に目に入っだのは、「お犬様」のトイレ。飼い主さんに理由を尋ねると、必ずそこにするのでトイレを置いたということでした。

さらにリビングに通されて目に入ったのは、柱に巻かれたペットシーツ。イスに腰かけ、カバンを床に置こうとしたら、「カバンはこちらへ」と隣のイスに置くよう勧められました。床に置くとアレックスがマーキングしてしまうそうです。「侵入者」の持ちものは、ニオイをつけられやすいのです。とくに私のカバンは犬のニオイがプンプンしているはずなので、狙われやすいはず。幸いまだ、されたことはありませんが(笑)。

飼い主さんとカウンセリングを始めると、アレックスはさっそく、私から見えるところの柱に巻かれたトイレシーツにマーキングをしました。この日は1時間くらい前におしっこしたそうなので、明らかに侵入者である私に対するアレックス王子のアピールかと思われます。

私が飼い主さんのお宅に伺って、「犬たちが私のニオイを確認し終わったと思われるころに自分のトイレに排泄する」というパターンはかなり多いです。とくに成犬のオスによく見られます。

アレックスは留守中もマーキングしまくりだそうですが、それはつまり、留守中にハウスに入れていないということですね。マーキングの改善にはまず「ハウス」が必要です。

これはなわばりに対する意識を変えることにも役立ちます。飼い主さんにハウスの有用性を説明してご理解いただき、同意が得られましたので、まずはハウスを用意してもらいました。そして、犬との正しい関係を作るベースプログラムを実施してもらうことに。ハウスは、グレートでもゲージでもOKですが、天板があって上から覗けないものがお勧めです。

マーキングの改善のためにいちばん大事なことは、なわばりを自由にウロウロできないようにすることです。自由に行動できると、なわばりを偵察する意識が高くなり、マーキングヘの意欲が上がってしまうからです。八ウスを用意してもらい、留守番をさせるときや夜寝るときには必ず入れてもらうようにし、日中も1時間くらい入れておくトレーニングをしてもらいました。静かにしていたら1時間で出してやってもかまいませんが、騒いでいたら絶対に出しません。

また、なわばりを狭めてマーキング意欲を落とすために、基本的にはハウスに入れて管理し、最初は自由に行動できる範囲をリビングルームだけにするようお願いしました。廊下、玄関は散歩に行くときなど、許可がなくては行けないようにペットドアで仕切ってもらいます。

行けなくなるということで、玄関のトイレとリビングルームの柱に巻いたアレックス用のシーツは撤収。トイレを置いたり、シーツを置いたりすると「そこでトイレをしてね!」という飼い主さんと愛犬との約束になってしまいます。置いた時点で、そこでの排泄を認め、促していることになってしまうので注意してください。