犬の食糞の問題

わが家の犬たちは誰もうんちを食べないのですが、最近はこの問題で悩んでいる飼い主さんがとても多いことに驚きます。

数年前に、ドッグトレーナーたちが200人近く集まる勉強会で取り上げられた質問で、あるトレーナーさんと講師のやりとりがおもしろかったのでご紹介しましょう。

そのトレーナーさんは、飼い主さんと一緒に、しつけの本に書いてある食糞対策の方法をすべて試してみたそうです。

「まず、うんちがまずくなるという薬をごはんに混ぜてみましたが、何事もなかったようにペロリと食べてしまいました。次にうんちそのものにタバスコやわさびをつけてみたら、鼻でうんちをコロコロ転がしてシーツでふき取ってから食べてしまいました。ふき取れないようにレモンの汁をたっぷりかけてみたら、やはりコロコロ転がしましたが、今度はなかなか取れないので腹が立ったのか、ガルガルとうなりながら食べました。この飼い主さんにどのようなアドバイスをすればいいでしょうか」

コロコロ転がしてふき取るなんて賢い!と言っている場合ではありません。飼い主さんは真剣にお悩みなのです。講師も、アシスタントとして参加していた獣医学博士もこれにはお手上げで、「これだ!」というアドバイスがないとのことでした。

私のいとこが飼っているチワワも、うんちを食べるということで相談されたことがあります。とりあえずドックフードを変えてみるようアドバイスしたところ、前は少々やわらかいうんちをしていたそうなのですが、変えてみたらうんちが固くなり食べなくなったとのことでした。

また、私のところに相談のあったケースでは、ダイエットをするためにドックフードに「おから」を混ぜたら、うんちを食べなくなって一石二鳥だった、というチワワもいました。

大量にパクパクうんちを食べる癖があった訓練所のラブラドールが、ある日お腹を壞したときに応急処置で『正○丸』を飲ませたところ、それ以来、うんちを食べなくなったということもありました。よほどうんちがまずかった?ようです。

いずれにしてもこれらの方法は、科学的な裏付けがあるわけではなく、どの犬にも当てはまるというものではありませんが、もし良かったら試してみてください。

食糞は多くの飼い主さんが困っていることなので、その後も機会があるたびにトレーナー仲間や獣医さんにアドバイスを求めてみるのですが、今のところいちばんの対処方法は「食べる前に片づける」ということのようです。

でも、急いで片づけようとして失敗した例もあります。犬の食糞の予防策を見つけるのはとても難しいというほかありません。

食糞以外のしつけなら「チワワ しつけ」で紹介されているようなしつけ方をすれば何とかなるのですが、本当に犬の食糞だけはどうすればやめてもらえるのかわかりません。

とりあえず、ウンチを見つけたらスグに片づけましょう!